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PICTUREのウェアを登山で試す

PICTUREのウェアを登山で試す

はじめに

仕事仲間から紹介されたPICTUREというブランドのウェアを春山登山で試した。

フランスのスキー用品を作っているブランドとのことだが、自分としては初めて聞く名前だった。 しかしその彼が言うには素材にこだわった非常に高品質なウェアを作っているブランドで、登山用としても問題なく使えるはずだという。

PICTUREとは

PICTUREは2007年にフランスのアヌシーで生まれたアウトドアブランド。 天然素材とリサイクル素材にこだわった製品作りを行っている。 また製造に関連する電力等のエネルギーも再生可能エネルギーへ順次シフトしていくなど、環境保全に率先して取り組んでいる。

日本では株式会社ハスコ・エンタープライズが取り扱っている。

宝永山でPICTUREのウェアを試す

宝永山の火口縁にて
日付2022年3月24日
場所富士山宝永山
天気晴れのち曇り・ガス
気温-2度 ~ 5度

今回試したのはハードシェルTAKASHIMAジャケットの2つ。 最近暖かい日が増えてきたので、お手軽だが少しでも寒い所ということで富士山の宝永山まで足を運んだ。

ハードシェルの使用感

PICTUREのハードシェル
PICTUREのハードシェル

厳冬期登山での使用にも耐えうるハイスペックな一品。 今回のような春山ではむしろオーバースペックと感じた。

ハードシェル全体
着脱可能な裾のスカート
親指を通せる袖口のインナー
脇のベンチレーション

体の動きに合わせた立体構造になっていて、頑丈な生地の印象から想像していた動き辛さなどはほとんど感じない。 袖口や裾の部分に風の侵入を防ぐスカートが付いているので保温力が高く、停滞時にも体温の低下が非常に緩やかだった。 なお裾部分のスカートはファスナーで着脱できるようになっている。 脇にベンチレーションも完備されていて行動中の体温調節もスムーズだ。

このベンチレーションが非常に開け閉めしやすいのも好印象。 今使っている別ブランドのものはとにかくこのベンチレーションが操作しづらく、着たままファスナーを動かすのにとても苦労するのだ。 その点このPICTUREのハードシェルは着たままでもベンチレーションが非常にスムーズに開け閉めできる。 本来そうあって当たり前とも言えるが、それをきちんと実現しているというのは評価するべき点だろう。

ポケットは胸に左右2ヶ所、腹の右側に1ヶ所、左袖に1ヶ所で全てファスナー付き。 胸と腹のポケットは割と大きくて収納力があるが、入れすぎるとザックのベルトに干渉するかもしれない。 強いて言えば腹部分に両手を突っ込めるタイプのポケットが欲しかったが、そこは好みの問題か。

防風性と保温性はかなり高いレベルで、今回稜線上では時々強い風が吹いたが寒さに震えることはなかった。

TAKASHIMAジャケットの使用感

TAKASHIMAジャケット
TAKASHIMAジャケット

体温調節に便利なミドルとしてもアウターとしても使えるジャケット。

やや薄手だが見た目以上の保温力を感じた。 前面と背面は防風性の高い生地、体側部と腕の内側は通気性のある裏起毛の生地という独特な構造をしている。 また裾の部分がゴムになっていて程よく体にフィットし風が入りにくい。 これが保温力向上に貢献している。 ポケットは腹の左右2ヶ所と胸の左側に小さめのものが1ヶ所、全てファスナー付きだ。

主にミドルウェアや休憩中に羽織るような用途に向いている。 だが表地は全体的にすべすべした生地で雪が付きにくいので、多少の降雪時ならアウターとして使っても問題なさそうだ。

このTAKASHIMAジャケットを使っていて強く感じたのはその伸縮性の良さだ。 かなり大きな動きをしても生地が突っ張ったりせず、ストレスをまるで感じない。 通気性のある部分の生地が伸縮性も兼ね備えているようだ。 手を使って急な斜面を動く場合などに生きてくるだろう。

登山用として申し分ない性能

最初はスキー用品を中心としたブランドと聞いていたので登山には向かないかと思っていたが、考えを改めなければならない。 登山用にも使えるスキーウェア、ではなく、純粋に登山用として選んでもまったく問題のない製品だった。

そもそも自分のスキーウェアに対する認識が少し偏っていたと言うべきか。 日本でスキーと言うとスキー場のイメージが強いので、どうしてもそこで使われているようなウェアを想像してしまっていた。 しかしPICTUREの生まれ故郷フランスを始めとしたヨーロッパ各国ではむしろバックカントリースキーが主流だという話だ。

バックカントリースキーはスキー場のような整備されたゲレンデではなく、自然そのままのフィールドをスキーで動き回るアクティビティだ。 それはスキー場でのスキーよりもむしろ登山と共通する部分が多く、必然的に機能も共通したものになっていくのだろう。 今回のような感想を抱いたのもその辺りに理由があるのだと思う。

今回はそこまで細かく検証できなかったのでまだ見えていない部分があるとは思うが、その辺りは今後継続してテストしていきたいと思う。

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