逆光で撮る
彩雲は太陽の近くにある雲が虹色に染まる現象のことだ。
彩雲が見られる時、その虹色に染まる雲は基本的に自分と太陽との間にある。 やや太陽から遠い場所にある雲が染まることもあるが、概ね太陽の付近で見られるものだ。
しかし一度だけ太陽の正反対にある雲が虹色に染まっているのを見たことがある。
上の写真は愛媛県の石鎚山で撮影したものだ。 夜明けの少し後、太陽がまだ東の空の低い位置にある時、その正反対の西側にある雲が虹色に染まっていた。 やや淡い色だが、緑や赤や黄色っぽい色が見えている。
しばらく眺めていたが、雲が流れていく途中で一定の場所を通るときにそこが虹色に染まるような感じだった。 その場所を通り過ぎると色はなくなり、次の雲がその場所にさしかかるとまた虹色に染まる。
最初は虹の一部が映り込んだりしているのかとも思ったが、明らかに雲そのものに色がついているし、虹のように弧を描いてもいない。
色々と調べてみたが、結局何故このような現象が見られたかの答えは見つからず終い。
ずっと気になってはいるが、その答えを知ることができる日は果たして訪れるのだろうか。