ここしばらく着実にファンを増やしているNANGA(ナンガ)というブランドを紹介したい。
NANGAは1941年に創業し、ダウンシュラフを中心とした各種ダウン製品を展開する日本のブランドだ。 使用するダウンは国内洗浄したものにこだわり、国内の自社工場で高品質な製品を作り続けている。
その社名は標高8,126mで世界第9位の高峰ナンガ・パルバットに由来している。 「人喰い山」とも呼ばれて恐れられ数々の遭難者を呑み込んできたナンガ・パルバットだが、創業者は「困難だからこそやってやろう、みんなが登らんとこを登ったろう」という思いを込めてその名を付けたそうだ。
NANGAと言えばやはり高品質なダウンシュラフだが、他にもアパレル製品や小物類も展開している。
これらは厳選した素材を使用し、国内の工場で職人がひとつひとつ丁寧に作り上げている。 人件費の安い海外での製造が当たり前の時代に、それでも国内製造にこだわるメーカーがあるというのは実に嬉しいことだ。
先日購入したダウンシュラフにも誇らしげにMADE IN JAPANの文字が輝いていた。
NANGAは特にダウンシュラフに力を入れていて、その製品にも絶対の自信があるのだろう。 ダウンシュラフに限るが、製品の永久保証をしているのだ。 修理内容によっては対応できなかったり有償対応だったりする場合もあるとのことだが、末永く修理対応してもらえるというのは実にありがたい。
他にも有償サービスになるが、購入後のダウンの増量やダウン製品のクリーニングもおこなっている。 アフターサービスに関する詳しい内容は以下のページで確認できる。
NANGAは国内にいくつか直営店を持っていて、そのうちのひとつが北海道の当麻町にある。 以前の旅では道中でそれまで使っていたシュラフがダメになったため、このNANGA SHOP TOHMAに立ち寄って新しくシュラフを購入した。
深い雪に囲まれた店舗の前にはふわふわのダウンシュラフが展示されていた。
あまり広い店内ではないが、そこには所狭しとダウン製品が並べられている。 シュラフがメインの店かと思っていたのだが、アパレル系の製品がかなり充実していた。
ダウンシュラフもモデルがいろいろあって選ぶのに悩んだが、店員さんがとても丁寧に説明してくれたおかげで安心して選ぶことができた。
暖房の効いた店内では暖かさがわかりにくいので外で試したいと言ったら外にコットを用意してくれた。 雪深い森の中で実際の使用感を体験する。 ちなみにこのコットにもNANGAのロゴが入っていたが、残念ながら売り物ではないそうだ。
そうしてじっくり悩んで購入したのはUDD BAG 810DX レギュラー RED。
かなりのボリュームがあるこのダウンシュラフはマイナス20度でも安眠できるほど快適で、その後の冬の北海道旅で大活躍してくれた。
これからも末永く旅のお供として付き合っていきたい。