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PICTUREのウェアで冬山撮影に挑む

PICTUREのウェアで冬山撮影に挑む

フランス生まれのアウトドアブランドPICTURE

最近厳冬期の雪山撮影で使用しているPICTURE(PICTURE ORGANIC CLOTHING、ピクチャー オーガニック クローシング)というブランドを紹介したい。

このPICTUREというブランドは2007年にフランスで生まれたそうだ。 主にバックカントリースキー用の装備を扱っていて、天然素材とリサイクル素材にこだわった製品作りを行っている。 また製造に関連する電力等のエネルギーも再生可能エネルギーへ順次シフトしていくなど、環境保全に率先して取り組んでいるブランドだ。

日本では株式会社ハスコ・エンタープライズが取り扱っている。

スキーウェアを登山用として使えるのか

最初はスキー用のウェアだと聞かされて、それが本当に登山で役に立つのだろうかと疑問に感じもした。 しかしそれは自分の中のスキーに対する理解が浅かっただけで、実際は問題ないどころか素晴らしい性能を発揮してくれた。

スキーをやったことのない自分にとって、スキーウェアとはもこもこしていて登山には向かないようなイメージしかなかった。 確かにスキー場のゲレンデで滑るような人はそうしたウェアを着ているかもしれない。 しかしこのPICTUREが生まれたフランスなどヨーロッパ各国ではスキーといえばバックカントリースキーが主流なのだそうだ。

バックカントリースキーはゲレンデで滑るスキーとは大きく異なり、むしろ雪山登山の要素が多分にある。 つまり装備品に求められる性能は冬山登山用のウェアと共通しており、それを純粋に雪山登山用として使ったとして何の問題もなかったのだ。

厳冬期の北海道で大活躍

2023年の冬には北海道の各地を巡り撮影をした。

知床峠、雌阿寒岳、旭岳、ニセコアンヌプリなど、厳冬期には-20度を下回ることも珍しくない環境だが、このPICTUREのウェアのおかげで非常に快適な撮影ができた。

樹氷の森
大地の息吹
青きシュカブラ
厳冬の知西別岳
夕暮れの幻日
月夜の羊蹄山

写真撮影では長時間動かずにシャッターチャンスを待つことは珍しくない。 それは雪山の撮影でも同じだ。 しかし雪山の環境は非常に過酷で、気温が-20度を下回ることは珍しくなく、時には-30度以下になることもある。 森林限界の上では風も強く逃げ場がないことも多い。 そうした環境で使うウェアの性能は生命に直結するのだ。

その点今使っているPICTUREのウェアは非常に高性能で、それまで感じたことのない安心感を得られた。 中でも特に活躍してくれたハードシェルとTAKASHIMAジャケットのふたつを紹介したい。

PICTUREのハードシェル

PICTUREのハードシェル
PICTUREのハードシェル

今回最も活躍したのがこのハードシェルだ。

今回の北海道では様々な場所を訪れたが、一番環境が厳しかったのが大雪山の旭岳だった。 気温は-20度前後だったのだが、風速20mを超えるまさに爆風でまっすぐ立っていられない程だった。 そんな中でもこのハードシェルのおかげで体が冷えることもなく、安全に登山と撮影をすることができた。

とにかく防風性が高く、ウェアの内側に風がほとんど入ってこない。 そのためかなりの強風の中でも体温の低下が非常に緩やかなのだ。 もちろんずっと動かずにいれば徐々に体温を奪われるが、強風の中でもゆっくりとでも動いていればしっかりと体温を維持することができた。

ハードシェル全体
着脱可能な裾のスカート
親指を通せる袖口のインナー
脇のベンチレーション

このハードシェルは体の動きに合わせた立体縫製で作られており、頑丈な生地の印象から想像していた突っ張り感はほとんどなく非常に動きやすい。 袖口や裾の部分に風の侵入を防ぐスカートが付いているので防風性は極めて高く、停滞時の体温低下も非常に緩やかだ。 脇にベンチレーションも完備されていて行動中の体温調節もスムーズだ。 なお裾部分のスカートはファスナーで着脱できるようになっている。

この脇のベンチレーションが非常に開け閉めしやすいのも好印象だ。 今まで使っていた別ブランドのものはとにかくこのベンチレーションが操作しづらく、着たままファスナーを動かすのにとても苦労していたのだ。 その点このPICTUREのハードシェルは着たままでもベンチレーションが非常にスムーズに開け閉めできる。 本来そうあって然るべきとも言えるが、それをきちんと実現しているというのは評価するべき点だろう。

ポケットは胸に左右2ヶ所、腹の右側に1ヶ所、左袖に1ヶ所で全てファスナー付き。 胸と腹のポケットは割と大きくて収納力があるが、入れすぎるとザックのベルトに干渉するかもしれない。 強いて言えば腹部分に両手を突っ込めるタイプのポケットが欲しかったが、そこは好みの問題か。

TAKASHIMAジャケット

TAKASHIMAジャケット
TAKASHIMAジャケット

次に紹介するのはTAKASHIMAジャケットだ。

これは化繊の中綿を使った軽量なジャケットで、主にミドルウェアとして休憩時やキャンプ時に活躍している。 だが表地は全体的にすべすべした生地で雪が付きにくいので、多少の降雪時ならアウターとして使っても問題ない。

前面と背面は防風性の高い生地、体側部と腕の内側は通気性のある裏起毛の生地という独特な構造をしている。 また裾の部分がゴムになっていて程よく体にフィットし風が入りにくい。 これらの構造のおかげで風が吹いても寒さを感じにくく、それと同時に通気性もあるので蒸れにくい。 ポケットは腹の左右2ヶ所と胸の左側に小さめのものが1ヶ所、全てファスナー付きだ。 やや薄手ではあるが見た目以上の保温力を感じた。

このTAKASHIMAジャケットを使っていて強く感じたのはその伸縮性の良さだ。 かなり大きな動きをしても生地が突っ張ったりせず、ストレスをまるで感じない。 通気性のある部分の生地が伸縮性も兼ね備えているようだ。

登山用としても使えるPICTUREのウェア

最初は半信半疑に思いつつ使い始めたPICTUREのウェアだが、これほどまでに高性能なものだとは思っていなかった。 今ではもはや手放せないものとなっている。

自分でもこれから先継続して使っていきたいし、もし機会があればこれを読んだ人達にも是非使ってみてもらいたい。

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